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Steve Oda Japan Tour 2014

20131026

台風はきれいにそれてくれました!

いよいよ本日がスティーブさんジャパンツアー2013年最後を飾るおおきなおおきなコンサート。
2時間1曲!ノンストップ・インド音楽!
とテンション高くぶちあげたアキラジープレゼンツのこの企画、実はスティーブさん、本番10日前まで何も知らなかったのです。
関東へやってきて、くつろいでお話をしてるときになんとなくその話題が出て、え?なんですかその話?みたいな感じで。

二時間ぶっとおしで同じラーガを演奏する、それも、即興インド音楽ゆえの、いつのまにかそうなってしまった、というのではなく、あらかじめ決められた時間の中で、一つのラーガを完結させる、というお題のもとに演奏する、という、今までスティーブさんも経験したことのないテーマのコンサート。

さてはてどうなってしまうのか、と思っておりました。
しかし、そんなことを考え、シュミレーションしたりする時間はまったくありません。東京へおりたってからというもの、ほぼ休みなくステージの上で演奏を続けていたのですから。
そしてスティーブさん、演奏のとき以外、ほとんど楽器に触ってませんでした。
なにげない日々の会話のなかで、ときおりその、最後のコンサートの話をすることがありました。でも、本当に、たくさんのやらなければならない目の前のものの後ろにどうしても隠れてしまう、しかし遠くになんとなくその影が見える、、、そんなふうにカフェスローでのコンサートの存在は東京公演の間中、ひっそりと遠くでゆれていたのです。



怒濤のコンサートをこなし、最後のステージのある、国分寺におりたち、そしていつものように静かに、短いご挨拶をすませ、二時間一曲コンサート、最初の音が会場に響きました。






Raga Darbari Kanada

cafe slow steve and ayako









スティーブさんは、どんなラーガを演奏するときも、このラーガで表現しているのは

愛、慈愛、祈り

だと言います。どんなラーガのときもです。
手あかのつきまくったこれら三つの言葉は、スティーブさんの音のなかで再び美しい本来の輝きを取り戻します。
言葉は記号なのです。音の中でそれがどう輝くのか、それはその音を紡ぐ人間の本当の心のありようにゆだねられます。



哀しくもないのに涙がとまらなくなる
観客の心に痛く優しくつきささるスティーブさんの音は、言葉を越えた荘厳さをたたえているのです。



カーンサーハブへの献身的な愛

自我を越えた音はどこまでも広がるんです。どこまでも深くしみこむんです。

この日この時間をシェアした人たち。スティーブさんは、自分の師であるカーンサーハブの音楽をたくさんの人と分かち合いたい、そういつも言います。

スティーブさんのそんな思いのこもった音の輝き、深く美しく、そして孤高の輝きを、強い輝きを、ときに哀しみを強くたたえた輝きを見るにつけ、感じるにつけ、どうしようもないほど心の琴線が震えます。


なにか本当に奇跡的なものを目撃してしまったような時間でした。



そんなスティーブさんの音を、注意深く見つめ、支える絢子ちゃんの優しくて強いタブラ、素晴らしかった。演奏後ステージ上で涙をながした彼女の姿がまた感動的でした。
今回の企画をしてくれた井生明氏、本当にどうもありがとうございます。あきらじーの強い思いがこの企画をこんなにも温かく感動的なものにできたのだと思います。それから素晴らしい写真もありがとう!
心のこもったおいしい食事と空間を提供して下さったカフェスローのみなさま
スティーブさんのコンサートのためにお手伝いをかってでてくださったインド音楽チーム、みんなみんな本当にありがとうございました。

誰にでもどんなときでも深く深くこうべを垂れるスティーブさん、スティーブさんが腰を低くすればするほど、スティーブさんにプラナームしたいと思う人が増えてゆくんです。


ああ本当に今回のジャパンツアー終わってしまいましたが、また来年に向け、新たな展望をいだいております。きっときっとみなさん、来年も素敵な形でスティーブさんを迎えられるよう、期待してまっていてください。


cafe slow steveji


Photo by Akira Io
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20131025

逗子にある素敵な映画館、シネマアミーゴでコンサート

台風はそれて一安心でしたが、雨の降りそぼるなか、静かに演奏はスタートしました。

シネマアミーゴ


第一部
Raga Yaman

Baku Hirakawa-Sarod
Hajime Yoshida-Tabla
Fumie Negishi-Tanpura

ばく



第二部
Raga Kirwani

Steve Oda-Sarod
Kousuke Nakao-Tabla
Fumie Negishi-Tanpura

steve1 cinemaamigo


steve2 cinemaamigo


第三部
ジュガルバンディ
Raga Hemant, Bhairavi

Steve Oda-Sarod
Baku Hirakawa-Sarod
Kousuke Nakao-Tabla
Hajime Yoshida-Tabla
Fumie Negishi-Tanpura

jugalbandi cinemaamigo


雨の中おとずれてくださった方々と、新たな出会い。ありがとうございます。
スティーブさんの素晴らしい音楽が、人と人を繋いでゆきます。

saigo cinemaamigo


tabla cinemaamigo

Photo by Tomomi Kitami




いよいよ明日はスティーブさん、ジャパンツアー2013最後のコンサートです。



20131022

満月の夜


またたく幾千の星


嗚呼
いったいじぶんは
どこにいるのだろうか


神秘の夜

夜空いっぱいの





またたく幾千の


神秘



それが
Chandaranandan


新潟 7



演奏する前にカーンサーハブがこのラーガをこう表現していましたと
スティーブさんが説明して下さいました。



アーラープの静かな旋律

夜空を見上げ
この神秘に満ちた世界にただたちすくむ
その謎に満ちた世界にただたちすくむしかない

その心の有り様を
繊細な光の旋律が優しくなぞるので

それがただただ美しくて

この世はなんて美しくて
謎に満ちていて
哀しくて
儚くて
優しくて
冷たくて

なんと多様な様相を帯びて満ち満ちているのかと


そんな思いで満たされました。


とても特別な
特別な特別な
美しい音楽でした。



このような思いにつよく連れてゆく、スティーブさんの音はいったいなんなのでしょうか。
あの優しい物腰からはちょっと想像もつかない強い吸引力で感受性の海へいざなわれるのです。

そしてそれは演奏が終わって何時間もたった今も、またたやすく反芻することのできる、魔術的な音の力。
また今年もこの力に、つよくつよく引き寄せられてます。

20131019

いよいよコンサート

たくさんの方が山をのぼってのぼってスティーブさん、太郎さんの演奏を聴きにいらしてくれました。
本当に山のおくのおくのおく。こんな山の奥でスティーブさんがサロードを弾く!
と、聞きつけた方達が、山道をくるくると走って会いに来てくれました。

お食事をしてワインをいただいて、ちょっと落ち着いた頃合いを見計らって、まずは前座の歌からはじまり、
その後、
たろうさんがステージへ。


寺原太郎 バーンスリー
池田絢子 タブラー
寺原百合子 タンプーラ

Raga Abogi

新潟 8


スティーブ・オダ サロード
池田絢子 タブラー
平川麦 タンプーラ

Raga Chandranandan

新潟 9


スティーブ・オダ サロード
寺原太郎 バーンスリー
池田絢子 タブラー
平川麦 タンプーラ

Raga Maand

新潟 10



演奏後ヒュッテのオーナー桜井さんと。

新潟 11


本当に素晴らしい時間でした。時間がとまったように熱気に満ち満ちたひとときでした。
特別な特別な、
ほんとうに特別な夜でした。

新潟のみなさん、ありがとうございました。

20131019

おはようございます、新潟。

コンサート当日、ちょっと早く起きてお散歩してみました。

朝のばかぼん

新潟2

小白沢ヒュッテはこんな素敵なお宿

新潟1

写真を撮るスティーブさん

新潟3

橋の向こうは福島県

新潟4



その後、お昼はおいしいおそばやさんへ。
そのあとダムを見に行きました。

新潟5


ダムのを見下ろす山の上に立つ鉄塔。とともにダムを眺めるスティーブさん

新潟6


さあ、ヒュッテに戻ったら今晩のコンサートの準備です。
お客さんはたくさんいらっしゃるかしら。
なんのラーガを演奏するのかしら。
わくわくです。

つづく

20131019

10月19日、新潟は小白沢ヒュッテでのコンサートのために、前日車で出発です。

新潟の夕焼け車中にて。
光り輝く太陽!

niigata 1


陽もとっぷり沈んだ時間に会場となる小白沢ヒュッテにてお夕食をいただく出演者とヒュッテオーナーの桜井さん(右端)

niigata 2


ヒュッテのマスコット、ばかぼん。

niitaga bakabon

山を登って登って登って、本当に山の深い深いところまでやってきたその夜は、
美味しいお米とワインでおもてなしされ、すっかり良い気分でその日は終了いたしました。

つづく


20131017

10月17日
16日仙台で演奏をされたスティーブさんとU-zhaanは今度は新宿クリシュナにてコンサート。
ハードなコンサートスケジュールにも負けない素晴らしい演奏をお二方、みせて下さいました。



スティーブさんの繊細な音色を生音で、というU-zhaanの計らいでエアコンのスイッチも切り、
ドアに取り付けられていた鈴も取り外された静寂と熱気の中で演奏は始まりました。

k


krishna 2



タンプーラ 池田絢子

krishna 3

お客さんたちもうっとりと聴き入っています。

krishna 4


この日演奏されたのはRaga Kaushi kanada でした。

演奏終了後、スティーブさんにハグを求める方多数。なんででしょうか。
なんでだろうと思ったら、コンサートにいらしてハグしてみてもらってください。

20131014

10月14日、神田は楽道庵にて開催されたスティーブオダ、歌でまなぼうインド音楽ワークショップ。たくさんの参加者ととても素敵な時間を過ごすことができました。

ワークショップ③


ワークショップ②


ワークショップ①



終始和やかなスティーブさん。

ワークショップ④




学ぶ方は真剣そのもの

ワークショップ⑤

10月14日コンサート②



休憩中にチャイを給仕してくれたチャイガールことインド音楽チーム!

ワークショップ⑦



本当にたくさんの方に来ていただきました。スティーブさんもとても感動しておりました。こんなにたくさんの方々とスティーブさんの音楽をシェアできることができ、とても貴重で素晴らしい時間でした。ありがとうございました!

ワークショップ⑧

20131014

ワークショップのあとは、場所を同じくしてコンサートを開催いたしました。


第一部
寺原太郎 バーンスリー
指原一登 タブラー
寺原百合子 タンブーラ
根岸フミエ タンブーラ

Raga Hansadhwani : Aalaap, Kala Hansa : Gat in rupak & tintaal

10月14日コンサート⑬


第二部
スティーブ・オダ サロード
指原一登 タブラー
山口英里 タンプーラ

Raga Puriya Danashree

10月14日コンサート⑤




第三部
スティーブ・オダ サロード
寺原太郎 バーンスリー
指原一登 タブラー
山口英里 タンプーラ

Raga Bhairavi

10月14日コンサート⑱


演奏後

10月14日コンサート⑰

10月14日コンサート⑯

みなさんありがとうございました!

10月14日コンサート⑮


演奏終了後は一階にあるカフェ、手と花にて軽く打ち上げ。

10月14日コンサート⑨


ワークショップ、コンサート、すべての伴奏をしてくれたタブラー奏者さっしー。ありがとうございました!

10月14日コンサート⑲


楽道庵のオーナー、ひでおさん。スティーブさんとは長い友人なのだそうです。

10月14日コンサート①

コンサートに駆けつけてくれた井生明氏。26日カフェスローでのスティーブさんのコンサートのオーガナイズをして下さっています。こちらも非常に楽しみです。

10月14日コンサート⑧



参加していただいたみなさま、演奏者、スタッフ、すべての方のおかげですばらしい一日となりました。
スティーブさんを中心に集まっていただいた全てのみなさまに感謝です。本当にありがとうございました、そして素晴らしい音楽を、スティーブさん、太郎さん、さっしー、ありがとうございました!

WS、コンサート撮影:北見智美

20131009

“If you practice for 10 years,
you may begin to please yourself,
after 20 years you may become a performer and please the audience,
after 30 years you may even please your guru,
but you must practice for many more years before you finally become a true artist -
then you may please even God.”

十年間修業を積めば、自身が満足する演奏ができるようになるかもしれない。
二十年費やせば、観客を喜ばす演奏家になれるかもしれない。
三十年費やせば、自分の師、グルを喜ばすことさえできるかもしれない。
しかし真のアーティストになるにはその後、何年も何年も修練を積まなくてはならない。
そしてそのとき、神をも喜ばすことができるかもしれないのだ。