満月の夜
またたく幾千の星
嗚呼
いったいじぶんは
どこにいるのだろうか
神秘の夜
夜空いっぱいの
謎
またたく幾千の
神秘
それが
Chandaranandan

演奏する前にカーンサーハブがこのラーガをこう表現していましたと
スティーブさんが説明して下さいました。
アーラープの静かな旋律
夜空を見上げ
この神秘に満ちた世界にただたちすくむ
その謎に満ちた世界にただたちすくむしかない
その心の有り様を
繊細な光の旋律が優しくなぞるので
それがただただ美しくて
この世はなんて美しくて
謎に満ちていて
哀しくて
儚くて
優しくて
冷たくて
なんと多様な様相を帯びて満ち満ちているのかと
そんな思いで満たされました。
とても特別な
特別な特別な
美しい音楽でした。
このような思いにつよく連れてゆく、スティーブさんの音はいったいなんなのでしょうか。
あの優しい物腰からはちょっと想像もつかない強い吸引力で感受性の海へいざなわれるのです。
そしてそれは演奏が終わって何時間もたった今も、またたやすく反芻することのできる、魔術的な音の力。
また今年もこの力に、つよくつよく引き寄せられてます。
スポンサーサイト